2019/04/20

Spanish Batucada

スペイン旅行から帰国して1週間、旅行記も書いてみたいが、まだイタリア旅行記も終わってないし、カンボジアにマルタにアイルランドもあるし(^_^;)、っていいつつ、Voyage原稿も〆切過ぎてるんで、この1週間はそれで手一杯、やっとなんとか初稿を終わったのが今晩。

最初はなんかウダウダして進まなかったんだけど、スペインに行ったし、油井正一大先生は「ジャズの歴史物語」で「A Song is Born」の映画でDanny Kayeが言っていたジャズのアフリカ~スペイン起源をもっと具体的に書かれていたし、で、タイトルを「Sketches of Spain」としたらなんとかかんとか筆が進んだ、といってもマイルスのアルバムではなくて、ジャズにはスペインの影響が大きいんだよ~、っていう意味ですけどね、洒落たタイトルなんでパクってしまいましたm(_ _)m。

ま、一息ついたところで、FBにメモしてたのを書いておこう、ってのが今日のタイトル。

スペイン旅行初日観光はマドリッドの王立ソフィア美術館、プラド美術館とトレド観光だったんだけど、王立ソフィア美術館でゲルニカなんかを見たあとプラドにバスで移動予定が、市内マラソンで交通規制のために歩くことになって、で、ちょいとしたハプニングとかあったりして、プラドは大急ぎで全然余裕がなかったり。

Aimg_3108

で美術館を出た頃にはマラソンは終わってたんだけど、サンバのバツカーダみたいなのが遠くから聞こえていたのは、マラソン後のイベント続きかな~、でトレドに向かったわけね。

で、夜はマドリッドにもどって宿泊なんだけど、これが駅の近くのホテル、で、だね、夜中の9時ころだったか、昼間聞こえたバツカーダと同じようなのが聞こえてきたんだね~。

ま、その時はまたやってるな~、だったんだけど、これが全然終わらない、まったく切れ目なしで続いてる。

家内なんかは、なんかやってるね、で寝てしまったんだけど、音楽耳の僕としては気になって仕方がない。

まぁ、そのうち終わるだろうと言ってるうちに11時、まぁ、12時には終わるだろう・・・、が終わらないで、結局終わったのは夜中の1時半頃で、やっと寝ることができたという話。実に4時間半、まったく途切れることなく続いていた。

翌日、他のお客さんに聞いたら、駅前でなんかイベントやってたらしいね~、だそうだ。夜中の一時半までね(@_@;)。

 

上はYouTubeで検索して見つけた映像、Zaragozaは偶然ながらブラジルじゃなくてスペインだ。ちなみにザラゴザではなくサラゴサ、スペイン語のZはS、というよりthに近い発音したりするらしい。

スペインにもこういうビート感があるんだ、っていうかもともとはスペインが起源なんだろうけど。

イベリア半島は長い間、イスラムに支配されていたんで、他のヨーロッパとはかなり違う文化があるというのがよくわかったのが、前回に書いてたJordi SavallのCDだ。

 

これはCDに入ってた曲の別バージョン、というか演奏者が違うんだけど、こちらの方がビート感が強い。8/8(4/8?)拍子と9/8拍子が交互に出てくるところが小気味良い。

出だしなんかバツカーダかと一瞬思ったし、続く旋律はアラビアっぽいが、これが14世紀のスペイン古楽ということなんだから、やっぱりラテンアメリカ音楽はスペイン起源なんだ。

CDには解説がないがタイトル「Llibre Vermell de Montserrat」についてはWikipediaに解説があり、「モンセラートの朱色の本」に納められているとある。

モンセラートはスペイン旅行のオプショナルツアーで行きたかった「黒い聖母像」で知られるバルセロナ近郊にある修道院だけど、人数が集まらずに行けなかったのが残念。

ラテンアメリカには、もちろんアフリカから南米や西インド諸島につれてこられた黒人も大きな役割があるわけだけど、スペインに影響を与えたイスラム、つまりアラブ系の音楽もアフリカの影響があるそうだし、ジブラルタル海峡をちょいと渡ればアフリカという近さだから、当たり前なんだな。

ということで、Voyage原稿もその辺りを絡めてみました、乞うご期待(^o^)/。

 

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2019/03/18

スペイン旅行 - 心の準備

スペイン旅行-心の準備ってなんやねん?っていうと、たかけんさんがスペイン旅行に行かれてたので、その記事を読んでイメージトレーニングでもしようという話。

ここから始まります。

テキトー絵日記 旅行準備

たかけんさんが行かれたのは9月の熱い時期だけど僕らは来月なのでマドリードの天気をAccuweatherで見てみると、4月6日~12日は晴れ、最低気温4℃、最高気温16℃とあるから今の阪神間あたりとほぼ同じかな。グラナダも同じような天気だ。

それからたかけんさんはフィンエアだけど僕らはルフトハンザだ。

むかぁし、出張でスイスに行ったときのルフトハンザはとてもよかったけど、2016年にイタリア旅行したときのルフトハンザはまるでアメリカ資本みたいというか、あんまりよくなかったからなぁ~。

パンフにあるコースを確認しておこう。

1日目-4/6 関空発-マドリッド着~マドリッド泊

2日目-4/7 午前トレド移動、トレド観光後マドリッドへ戻ってプラド美術館など~マドリッド泊

3日目-4/8 AVE(超特急)でコルドバ移動、コルドバ観光後グラナダ移動、夜はフラメンコショー~グラナダ泊

4日目-4/9 グラナダおよびミハス観光-アルハンブラ宮殿は予約交渉中でまだ行けるかどうか不明~グラナダ泊

5日目-4/10 空路バルセロナ移動、バルセロナ観光 サグラダ・ファミリアなど~バルセロナ泊

6日目-4/11 午前バルセロナ観光、午後フリータイムまたはオプショナルツアー~バルセロナ泊

7日目-4/12 バルセロナ発

8日目-4/13 関空着

2連泊ずつになるのと、長距離移動が超特急と空路というのが特徴らしいけど、セビリア(セビージャ)に行かない以外はどうやらたかけんさんのコースとほぼ同じみたいだから、とても参考になってありがたい。

最後にたかけんさんのスペイン旅行スライドショーを拝借いたしますm(_ _)m。

あ、そういえば「茄子・アンダルシアの夏」ってアニメ、あったな~。

これは全編かな?、今は見てる時間がないけど。

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2019/03/14

Canarios、ヘミオラで思い出せなかった曲

Voyage原稿は例年はもう書き終わってるところだけど今年は相も変わらず一筆も進まず、だらだら・・・。

で、以前にヘミオラについてグダグダ書いてたときに思い出せなかったギターの曲が見つかったのでメモに、また本借りた、などなど。

YouTubeで"canarios guitar"で検索すれば、超有名なギタリストも含めていっぱい出てくるけど、まぁ、きれいなお嬢さんの映像がやっぱりいいかと(^_^;)。

Sanzの曲だったんだ。

Gaspar Sanzは17世紀スペインの音楽家で、クラシックギターをやってればそのうちに必ず出会う作曲家だ。PDだからネットで検索すればフリーの楽譜もDLできる、もちろんDLしたけどね。

こちらはバロックギターの演奏。

すごくダンサブルな演奏だけど、この時代はたぶん基本的にダンス音楽だったんだと思う。

次は途中からCanariosが始まるので、そこからの再生にしている。曲想がちょっと違うけどね。

これは実際にダンスの映像だ。これ以外にもダンスの映像を見かけた。

ヘミオラをもう一度確認しておくと、この曲の場合は6/8拍子で書かれているんだけど、3+3の2拍子と、2+2+2の3拍子が交互に出てくる形式だ。

Canariosを見つけたきっかけはFBフレンドさんで高校の同級生だったY君がスペインにおけるイスラムの影響とかなんとか投稿していて、紹介されていたのが「ESPANA ETERNAL/」Jordi Savall」という11枚組のCDで、面白そうなんでYouTubeで検索してみたら出てきたのが下の映像。

この映像から、う~ん、ここでは演奏してないな(^_^;)、なんか忘れたけどその関連で見つけたのだった。

あ、そうそう、18:18から始まるハープ独奏による"TARANTELA" - Lucas Ruiz de Ribayazが有名なSicilianaに似ていてそれが思い出せなかったので検索したとき、なんかの拍子に見つけたんだ、なんてのはどうでもいいか。

しかしこの演奏もダンサブルで、なおかつ6/8、あるいは12/8拍子と書けそうな曲が古楽に多いことがわかる。長いですが、興味のある方はどうぞ。

 

Sicilianaは以前にもアップしたかもしれないけど、もとは16世紀イタリアのシチリア地方の作者不詳の舞曲で、レスピーギがオーケストラ用に編曲したものが有名だ。

Espana_eterna Y君が紹介していた「ESPANA ETERNA」は11枚組CDにもかかわらずAmazonで4000円以下だったんで注文してしまった。イギリスから届くらしい。

CDについては、Warner Music Japanのサイトに簡単な説明がある。

同時に紹介していた「寛容の文化/マリア・ロサ・メノカル-訳-足立孝」も古本にあったんで注文して昨日届いたのが、下の写真の通り。

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で、なんだこの写真は、っていうと、左右両端は図書館でなんとなく借りてきた2冊(^_^;)、「別の言葉で/ジュンバ・ラヒリ-中嶋浩郎訳」と「文学会議/セサル・アイラ-柳原敦訳」・・・今回はすぐ読めるような薄い本にしたから、たぶん読めるだろう。

ピンク文字の本はスペイン語お勉強用・・・全然進んでないけど。

後ろに見える音符はこれも以前に書いてたんだけど、Tatyanaさんが弾いている「Incantation No.2」の楽譜だ・・・、結局注文してしまったけど、まぁ、なかなかの難物であります。ついでながら左端上にわずかに見える楽譜の切れ端がDLしたCanarios。

Incantation No.2は素敵な曲なんで再掲。

前々回の投稿に書いてた「ギリシア人の物語-I/塩野七生」は結局少しだけ読んだだけで期限切れで返却したので、またのお楽しみにということで。

「ジャズの歴史物語/油井正一」は概ね読んだかな。これまでウダウダ書いてたジャズの歴史が初期のラテンアメリカの影響まで含めてほとんど網羅されてて、まぁ、参ったね(^_^;)、さすが油井正一大先生だ。

「大衆音楽の真実/中村とうよう」はまだほとんど手つかずだけど、「ジャズは形式である」とかなんとか書いてあったのが面白そうな。

これはおまけというか、たまたま続けて再生されたSanzのギター合奏。後ろにいるフレームドラムの音があまり聞こえないのが残念だけど、美しいハーモニーだ。

で、最後はギターという以外はなんの関係もないけど、この方もFBでフォローしているお好みの女性ギタリスト、Gabriellaさん。ABBAの曲はなつかしいな~。

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2019/03/03

美術館からの招待状

音楽ネタ以外もなんかないかな、というので:

千葉県佐倉市にある川村記念美術館に仕事で行って色々と投稿したのは2008年の秋から冬にかけてだったけど、それからずっと美術館で企画展があるたびに会社住所で僕あてに内覧会/レセプションの招待状が届いている。レセプションに出席しなくても会期中は封筒を持っていけば2名まで無料で鑑賞できる招待状だ。

毎回いただいているものの佐倉市はあまりに遠いので出席したことはない、当たり前ながらね。

で、また数日前に招待状が届いたのが「ジョセフ・コーネル展」だ。

封筒の表に印刷してあったジョセフ・コーネルという名前を見た途端に「箱に入った写真/絵」だったんじゃないかとひらめいて、入っているパンフを見たらそのとおりだった。

Joseph

少なくとも僕にとってはほとんど馴染みのない作家なんだけど、なんですぐにわかったのか不思議だった、っていうだけが今回の話題。

改めて過去ログをたどってみたら、2008年10月18日の投稿で次のように書いていた。

川村記念美術館-常設展示-色々

一階の東奥はコーネルの部屋になっている。コーネルの箱に入った作品は9月の「新日曜美術館」でも取り上げられていたが、うーむ、今のところは僕の守備範囲外だなぁ。番組をきちんと見ておけばもう少し感動できたかもしれない。

う~ん、こんな程度の印象しかなかったのに思った以上に記憶に刻まれてたんだな。なんか不思議で得した気分(^_^)。

それとこの当時は仕事関連で美術に接することも多くてよくそれを投稿してたけど、今はそういうこともなくなってしまったな~、っていうのと、もう10年以上前のことだったんだと、当時の記事をいくつか読み返して感慨にふけったのでありました。

ジョセフ・コーネル展の会期は2019年3月23日~6月16日、レセプションは3月22日13時受付開始です。

2019.3.15追記:下記の件は、個人的にメールで希望してこられた方がいらっしゃったので受付は終了しましたm(_ _)m。

もしこれを読んで行ってみたい方があったら、コメント欄にその旨書いてください。コメント投稿時にメールアドレス入力必須(非表示)になっているので、そのアドレス宛に私からご連絡差し上げた上で招待状をお送りします・・・、って書いても反応があるとは思えないけど(^_^;)。

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2019/02/10

African Rhythm

またSwing関連の話。

IrishとかSpanishとかヨーロッパ伝来の話が多くなってしまっていたけど、今回はアフリカン。

この映像はFacebookでシェアされてたガーナのAGBEVEKORFE RENAISSANCE BRASS BANDの演奏で、ガーナの伝統民謡とGhana Nyigbaという2曲を編曲したものだそうだ。

で、これを見て聴いて、これは何拍子であろうかという話。

ブラスの音を聴いていると、普通の2/4拍子のように聞こえませんか?あるいは3/4拍子?

でもね、彼らのステップをみると明らかにシャッフル、つまり12/8拍子なんだな。

最初のカウベルのカウントとシェーカー(右端の女性)は、2,2,1,2,2,2,1で、以前に書いてた「アフリカ音楽の正体/塚田健一」にあった、2,2,3,2,3のリズムに似ている。

といってもわかりにくいので、パターンを書いてみた。

Africanghana

真ん中の段がカウベルのパターンで、4分音符2つが3組(6/4拍子)のように聞こえる。

それを12/8拍子のアクセント位置で記したのが上段の8分音符の下側に書いたアクセントで、2,2,1,2,2,2,1の位置になる。

上段の上側につけたアクセントがアフリカの基本リズムという2,2,3,2,3の位置で、同じ位置に下側のアクセントもある。

一方で下段の符点4分がブラスの足の動きだ。

しかし映像の前列のそれぞれの太鼓とかブラスのメロディーがどういう風に上に書いたリズムと関係しているのか、なんど聴いてもわからん(T_T)。

とにかく複雑なリズムなのに少年レベルで当たり前のように演奏しているリズム感がなんとも驚異的で見事だ。

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2019/02/04

Roots of Rhythm

もう二月、というところでこんなのを見つけてしまった。

タイトルもずばり「Roots of Rhythm」で、なんと3部構成でそれぞれが50分以上の映像だ。Harry Belafonteがホストをしている。

まだ全然見てないので、単なる覚書。

Part 1

Part 2

Part 3

さていつになったら終わることやら(^_^;)。

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2019/01/28

African Shuffle & Shuffle Today

ディケンズの「アメリカ紀行」にシャッフルと出ていたので、Irish Shuffleの映像をアップしたけど、African Shuffleの映像もあった。

これも出始めは12/8拍子な感じだけど、踊りだすとややゆっくりの12/4拍子みたいな感じ? かなり複雑でよくわからない。ラッパのような音とメインで鳴ってる太鼓は始まりの頭がずれてるような?

「アフリカ音楽の正体/塚田健一」によると、複数の楽器がそれぞれバラバラな演奏をして全体で別のリズムが聞こえるとか、そもそも楽器どうしの始まりが同時でなくずれているとか、かなり複雑らしい。

ダンスはIrishのようではなくもっと地を這うようなビートで、これがアフリカらしさなのだろうと思う。

とはいえ、これまでも12/8拍子とかダンスが跳ねるの跳ねないのという僕の屁理屈に合うような映像をYouTubeで探してきたりしてるわけで、まぁ、情報操作というか誘導というか(^_^;)。

いってみれば「トンデモ」とか霊感商法にも似たりといわれける、かも?

も一つ

12/8というよりは3拍子といったほうがよいくらいなテンポだけど、途中からわからなくなる。

Irish Shuffleで検索すると、こういう3連系じゃなくて、最近のテンポの速いポップ(なんと呼ぶのかしらない)な音楽に乗ったShuffleが多いし、ダンスと関係なく適当な音楽をかぶせてしまってるのも多い。

Irish Shuffleなどのステップが今風に変化してるってとこかな。

ディケンズの書いてたもう一つのダンス、カットとクロスカットのそれらしい映像はYouTubeでは見つからず。英文の解説はあったけど面倒くさいのでもういいや。

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2019/01/22

A Song is Born - Jazz & Latin America

Swing関連でダラダラとYouTube検索して偶然見つけたのが、今回のタイトル映画「A Song is Born(Danny Kaye主演、1948年)」の1シーン、浜崎あゆみの歌に同名の曲があるらしいけどそれは知らない。

今や伝説のプレイヤー達が出演(一部は代役らしい)してるけど、それよりDanny Kaye扮する教授が朗読するのが、"The History of Jazz"というんで聞き取ってみたら、意外や意外な話だったんだな(YouTubeの再生速度を落としても聞き取れないところとか、わからないところがあったけどね)。

The History of Jazz
From Africa came the first musical instrument, a drum.
A hollow trunk of a tree or ?(tore of) animal hide supplied the rhythm of beat.
To the basic rhythm was added the human voice.
(Next) the first wind instrument, the shepherd's flute.
The basic beat of the tom tom, the same (semantic) strain of the chant that was carried across oceans (which) contained an early Spanish music after the invention of the guitar.
Spread the country was the shared Spanish language, Cuba, Western India, and South America were the rhythm of beat (the) soon the new form of expression.
There's the winding cycle finally reached the shores of the southern United States where the beat was momentarily lost.
But the melody was woven at the pure negro spirit.
And the beat returned.

映画"A Song is Born"は恋愛ミュージカルだし、1948年の映画だからこのジャズ史もどうなんだと思ってしまうんだけど、ジャズは、アフリカのリズムにスペインのギターから中南米を介して合衆国南部の海岸にたどり着いて、それから黒人が・・・、なんてのは聞いたことないですよね?僕が知らんだけかな。

シンプルなジャズ史は、フランスやスペインの統治だったニューオリンズで生まれたってのが通説で、そこに中南米は出てこないと思う。出てくるにしても、ジャズがある程度形になってからそのスタイルを取り入れたみたいな話ではないかな。

ジャズ史がアカデミックに研究されてくるのは、1950年代以後の公民権運動とリンクして黒人のアフリカンルーツ意識の芽生えと文化人類学の研究が白人-黒人の対立/共存的な文脈で語られ出してからだそうだが(ちょっといい加減な要約かも)、この映画は1948年だからそれより以前の話だ。

実はこんな話は「アメリカ音楽史/大和田俊之(講談社)」にいっぱい書いてあって、それは近年のアメリカにおけるヒスパニック(ラティーノ)系人口の急増により、ジャズを含むアメリカ音楽史も従来の黒人/白人の図式ではなく、南北アメリカの視点から大幅に書き換えられてくる可能性があると書いてある。つまり最近の研究の傾向であって1948年頃の話ではない、ってことだけど、実はこういう意見がすでにあったんだ!って驚いたのだ。

というところで、前回の最後に書いていた、ダンスとアメリカ音楽とハバネラの関係につながるのであります。

ハバネラWikipedia日本語版

イギリスあたりのCountry Danceがフランスの宮廷に入ってContradanseとなり、それがフランス領ハイチを経由してキューバに渡ってハバネラ(Contradanza)となり、それはまたスペインに逆輸入されて数々のハバネラの曲が作られる。

英語版WikiではContradanzaがタイトルで、「Habaneraともいう」と書いてある。

Habanera

Wiki英語版にあったHabaneraのリズム、上が基本で下はヘミオラと書いてあった。

もととなるEnglish Country Danceで、ご覧の通り、例の12/8拍子だ。なんとルネサンス期からあるという話だ。

そしてフランスに渡って宮廷のContredanseとなる。これも12/8拍子だ。これがキューバに渡ってハバネラになるんだそうだが、このつながりは今ひとつわからない。

いずれにしろ、どちらも以前から書いていたIrishのJigとかなんとかと同じ12/8拍子系なんだよね。

で、前回書いてたハバネラが合衆国アメリカに渡ってジャズやカントリーに取り入れられ、そしてプレスリーのロックになる、というのは実は以前からよく指摘されていた話だそうだ(アメリカ音楽史)。

こういう話とは別に、ジャズのSwing時代というのがあるけど、その同時期にWestern Swingというのがカントリー音楽で起こっているとかで、色んな話が錯綜していてまとまらないけど、ジャズは黒人の音楽というのは公民権運動などの黒人意識の高まりとリンクしたステレオタイプ的な発想で、実際には合衆国の黒人&白人にさらに中南米、スペイン、ロマとか非常に複雑に絡み合って出来ている、というのが最近の実感、っていっても多分に「アメリカ音楽史」の影響だけどね。

ベニーグッドマン楽団とほぼ同時期に結成されたのがこのBob Wills & his Texas Playboysだそうだが、Swing時代の立役者、あるいはそれ以前もジャズ黎明期には白人プレイヤーがとても多いんだな、ってのも最近の実感。

もう長くなったんで、さらにまとまらない話だけど、イギリスの作家Charles Dickensは1842年に渡米して「アメリカ紀行(上、下)/訳者略(岩波文庫)」を書いてるんだけど、その中で、ニューヨークのファイヴ・ポインツにあるアルマックスという場末のダンスホールに行ったことが書いてあって、混血のダンサーがシングルシャッフル、ダブルシャッフル、カットとクロスカットというダンスを踊るとある。伴奏は黒人のヴァイオリンとタンバリン。

これがIrish Shuffleだがまたしても12/8拍子で、これがNYのFive Pointsでタップダンスになることは容易に想像できる。

ついでにイーブン系4拍子(たぶん)のダンス。

これを出したのは、上の方のイギリスやフランスのダンスを見てもわかるけど、基本ステップにいわゆる「スキップ」があるということだ。「タラッタラッタラッタ、うさぎのダンス~」で、日本人にもなじみやすいリズムじゃないかしらん。

つまりこのスキップのステップが3連系の音楽とともにアメリカのダンス、そしてSwingになっていったんじゃないかというのが今の僕の想像であります。

というところで、今日はおしまいなんだけど、「中南米の音楽/石橋純(東京堂出版)」には、中南米の音楽の起源の中にイベリア半島にある「型と即興」というのがあって、これは単純な循環コードの型みたいなのがあって、テーマを繰り返しつつ、それに基づいて各演奏者が即興演奏をする作法が16世紀スペインで起こってヨーロッパ中に広まって、それが中南米に行ったという、つまりはこれはジャズのセッションと変わりがない!ってな話がそんな昔からあったわけで、またまたびっくりと、どこまで行くのやら(^_^;)。

では終わりのおまけで、A Song is Bornの映画全編がこちらにあった、っていっても全然見てないけど。

そのうち削除されるかもしれないけど、最初に出てくる、おなじみのライオン、Metro Goldwyn Mayerは超有名だけど、Gary Burtonの二人目の奥さん、実はBerkleeでの生徒だったんだけど、この創業者Samuel Goldwynの孫娘だったそうな(Gary Burton自伝より)。

翌日訂正:動画を全然みてなくて、たかけんさんのコメントからロシア語らしき解説が入っていて台詞がほとんど聞き取れないことがわかったので検索しなおしたんですが、英語版はあったものの音声がおかしくてとても見れたものではありませんでした。そのかわり映画の紹介動画があったのでアップしておきます、英語ですが(^_^;)。

※その後、英語完全版を見つけたので記事にしています。興味のある方はこちらをどうぞ。

 A Song is Born - Movie 英語完全版

スペイン語吹替え版はロシア語版よりはまだましかな。

最初にアップしたロシア語解説がうるさいバージョン。

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2019/01/11

12 beat Flamenco Compás: Bulerías

冬休みが終わってBlog連続更新も終わりとか書いてたけど、相変わらず更新してるのは、Facebookをあんまり見ないし更新もしなくなったからだ。やっぱりBlog書いてる方が自分にはあってると思う・・・、また気が変わるかもしれないけど。

さて、図書館で借りた「フラメンコのすべて/有本紀明(講談社)」を少し読み始めて、びっくりしたことがある、っていっても書いてあるんだから周知のことなんだろうけど。

フラメンコには4コンパスと12コンパスの二つのリズムがある、っていうのは4拍子と12拍子。

12コンパスは、3,3,2,2,2、というパターン、これは以前に書いたアフリカの基本リズム=2,2,3,2,3をひっくり返したような似たパターンで、12/8拍子だ。

というところで便利な世の中、YouTubeで早速検索したところで、わかりやすいのがこの映像だ。

こちらはフラメンコ・ダンスのプロモ映像で、テンポはもっと速いが、3,3,2,2,2のリズムで合わせられる。

このパターンで有名なのが、上の映像のタイトルにもあるけど、ウェストサイド物語のAmericaだ。

もう一つの4コンパスは次の映像にあったけど、スペイン語だ。興味のある方は字幕をONにしてみてください。

1:15辺りから説明があって、黒板に、Compas Binario (4 Tiempos)と書いてある。

その例として、Tango、Rumba、その他いろいろと挙げているが、これはその中のFarruca。

フラメンコの本はほんの最初を読んだだけだし、この辺の映像をみただけなんで思いつき程度な話だけど、スペインのフラメンコはアフリカと同じようにリズムは跳ねないようだ。

スペインは地中海をはさんでアフリカに近いしイスラムによる征服も長いのが影響してるのかもしれない、というか本には、フラメンコはロマ由来とはいえるものの、イスラム文化の影響もひっくるめて、それはまさにスペインなのだ、みたいなことが書いてあった。

さらに当て推量をすれば、スペインが征服したラテンアメリカのリズムが跳ねないのも、このフラメンコの影響かもしれないし、4コンパスの影響で8ビート系ができたのかも。でも南米音楽には3拍子やら12/8拍子やらヘミオラも多いんだね(これは中南米のギター曲を弾いた実感)。

「アフリカ音楽の正体/塚田健一」によると、アフリカのリズムは南米でもそのままでも見られるが、ラテン音楽、特にアフロキューバンに見られるクラーベはアフリカの基本リズムを4拍子あるいは16/8拍子に伸ばしたもの、という説が紹介されているのが面白い。

下はMuseScoreで作ってみた楽譜で、上がアフリカ、下がクラーベで、アクセント位置が微妙に類似している(本ではクラーベも符点8分で1小節で書いてある)。

Clave

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2019/01/08

Dancing and Swinging

またしても、Swingのメモ、主としてWiki英語版サイトのリンクとかダンス映像とか。

英語サイトなのは、日本語サイトが不十分だとか、英語サイトはアメリカが舞台だからより正確で詳しいだろうとか、でもあんまり読んでないし、映像も途中までしか見てなかったりだから、間違ってるかもしれないけどね。

ダンス映像はどれがいいかってのは分からないけど、ま、僕の好みで。

Swing (jazz performance style)

Swing music

Juba dance

Tapについては以前にアップしてたけど、そのもとの一つになったという黒人のダンス。

Charleston (dance)

Jazz Ageの代表的なダンス、Jazzと切り離せない存在だと思われるが、そのもとはJubaだっただろうと、Wikiに書いてある。

While the dance probably came from the "star" or challenge dances that were all part of the African-American dance called Juba, the particular sequence of steps which appeared in Runnin' Wild were probably newly devised for popular appeal.[2] "At first, the step started off with a simple twisting of the feet, to rhythm in a lazy sort of way. [This could well be the Jay-Bird.] When the dance hit Harlem, a new version was added. It became a fast kicking step, kicking the feet, both forward and backward and later done with a tap." Further changes were undoubtedly made before the dance was put on stage.[3] In the words of Harold Courlander, while the Charleston had some characteristics of traditional Negro dance, it "was a synthetic creation, a newly-devised conglomerate tailored for wide spread popular appeal." Although the step known as "Jay-Bird", and other specific movement sequences are of Afro-American origin, no record of the Charleston being performed on the plantation has been discovered.

Foxtrot (dance)

これもJazz Ageのダンス、1917年から、ワルツに似た動き、ただし4拍子とWikiにある。確かにそういえばそうだな。それとこれも黒人の踊りから来ていると書いてある。

African American dancers as the source of the foxtrot. Castle saw the dance, which "had been danced by negroes, to his personal knowledge, for fifteen years, [at] a certain exclusive colored club"

(中略)

At its inception, the foxtrot was originally danced to ragtime. From the late 1910s through the 1940s, the foxtrot was the most popular fast dance, and the vast majority of records issued during these years were foxtrots. The waltz and tango, while popular, never overtook the foxtrot. Even the popularity of the Lindy hop in the 1940s did not affect the foxtrot's popularity, since it could be danced to the same records used to accompany the Lindy hop.

もともとはRagtimeで踊ったと書いてあるね。最後にあるLindy hopは後述。

Foxtrotは跳ねてるのかどうか、っていうとあんまり関係なさそうな気がする。

Wikiに、最初に踊ったときの音楽としてあるMemphis Blues、っていっても特定の曲ではなくて、1910年代のMemphisあたりの音楽ということらしい。W.C.Handyはそのスターだったらしいけど、この音楽が本物かどうかは不明。いわゆるブルースではないし、跳ねるシャッフル系でもない。Memphis Bluesは→Wiki英語版

Louis ArmstrongのMemphis Blues、ただし画面には1954とある。こちらはゆったりとしたシャッフル。

さて、図書館で借りた「アメリカンルーツ・ミュージック」にヨーロッパからアメリカに入ったダンスとしてホーンパイプが紹介されていた。

 ホーンパイプ(Wiki日本語版)

黒人のJubaに、アイルランド系、スコットランド系のJigやClogが一緒くたになってTapのもととなった、ってのは以前に書いたけど、Hornpipeも同系統のダンスだ。

アイルランドのJigやこのHornpipeは跳ねる4拍子(12/8拍子)なのが特徴で、最初の頃にアップしてたもっと古いSaltarelloなんかも似た要素があるし、僕の推量ではこのヨーロッパからもたらされた跳ねるリズムがアメリカのダンスとJazzのSwingに大きく影響したんだと思う。

「アメリカンルーツ・ミュージック」ではアパラチアンの音楽がアメリカのカントリー系音楽のもとみたいなことが書いてあったと思うけど(もう図書館に返却したので曖昧な記憶)、アパラチアンのホーンパイプはイーブンらしい。

Step Dancing, Liverpool Hornpipe、1963年のフィルム

(Scottish) Highland Dance Wiki英語版

3連系とイーブン系があるようだ。アイルランドのJigとReelも同じだな。

次のは、Scottish Highland Dancing - Sailor's Hornpipe /Californiaで、これはイーブン。Scottishとあるけど、カリフォルニアだから、アパラチアンでは跳ねないというのはこういうのかな?

この辺りのダンスは同じような要素があって、名称もいくつかあって、その区別も曖昧なように思える。

これは英国のHighland Danceに関するサイト、読んでないけどリンクだけ、読まないかも(^_^;)。

The History of Highland Dancing

次もアメリカ、Blue Grass Clog Dancing。

Tapのもとになったという、Clog Dance:Wiki英語版 →イギリス版、アメリカ版などへのリンクあり。

続いてイーブン系と、後半は9/8拍子系つまり3連符の3拍子で始まって、途中から6/8=2拍子(それとも12/8=4拍子?)になる変則的なイギリスのClog。

下はたまたま見つけた、Hungarian Czardas。

挨拶が長くて踊りは2:20辺りから始まるので、飛ばしてね。

Clevelandとあるから踊ってるのはアメリカ人だろう。前半のソロでは跳ねる感じがあるけど、後半のパートナーダンスではイーブンかな。

最後は、Jazz Age終焉後に起こったSwing Era Wiki日本語版、1935~1946年。

Jazz Ageより後代のSwing Jazz時代のダンス。

Jitterbug, 1934~?、下の映像は音楽をあとからダンス映像につけ足したみたい。

2019.1.14追記:
Foxtrotで引用した英語Wiki解説にあったLindy Hop。シャッフル系の速いリズムがSwingになったという推測が当たってる感じ。下は新しい映像。Lindy Hopは1990年代後半から2000年代前半にも流行したそうだが、しらんかったか覚えてない。1993年のアメリカ映画「Swing Kids」(佐藤亜紀の小説も同じ題材)で第二次大戦中のドイツでのダンスシーンがLindy Hopだったらしく、その影響でリバイバルしたらしい。日本スウィングダンス協会サイトに解説あり。これについてはまた書く予定、たぶん。

Lindy Hop(1928 in Harlem), 

The Lindy hop is an American dance which was born in Harlem, New York City, in 1928 and has evolved since then with the jazz music of that time. It was very popular during the swing era of the late 1930s and early 1940s. Lindy was a fusion of many dances that preceded it or were popular during its development but is mainly based on jazz, tap, breakaway, and Charleston. It is frequently described as a jazz dance and is a member of the swing dance family.

こちらのサイトにも参考音楽リンクがたくさんあった。講演会の資料としてのリンクだけみたいだけど。

ビッグバンドで辿るジャズの歴史(戦前編)

で、どさくさに紛れて最後にメモ:

JazzとDanceは切っても切り離せない関係で、12/8拍子はアフリカにもヨーロッパにもあって、つまり黒人も白人も共通なところがあるけど、Swingはアフリカンルーツというよりは、ヨーロピアンルーツの跳ねるリズムがダンスに取り入れられたのに平行して音楽にも取り入れられた結果ではないかな?

そして70年前後から広まったイーブンなビートは、8ビートがアフリカンルーツなのではなく、同じ12/8でも跳ねないリズムがアフリカンルーツであって、そしてそれが色濃く残っていたブラジルなんかのリズムがどんどんと取り入れられたのが、アフリカンルーツを取り戻したという話につながるのかも?

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ということで、今日、アマゾンで注文した2冊が来たんだけど、ご覧の通りで読もうと思ってたまった本がいっぱい(^_^;)。上の5冊が図書館で借りた本、下の4冊は購入した本です。

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